ほのか…それは、わたしの子どもにつけようと思っていた女の子の名前です。
この名前が思い浮かんだのは20歳の頃。
前のダンナさんと付き合っている頃でした。
わたしは男性を求める気持ちはありましたが、結婚願望は薄く、妊娠出産も恐怖過ぎて子どもが欲しいと思ったことはありませんでした。
「子ども」という存在も苦手でした。
だけどなぜか、女の子が生まれたら「ほのか」って付けようと思い浮かんだんです。
その後結婚し、先に出産した友だちを見て「わたしの子どもってどんな顔してるだろう?」って思ったら翌月には妊娠しました。
わたしは2人の子どもを授かったのですが、2人とも男の子。
「ほのか」のこともすっかり忘れていたし、男の子が良かったので希望通りでした。
次男が一歳過ぎて働きだした頃、夫婦なんだけど強姦?他に言い方ないかな…
ダンナさんにムリヤリ性行為をされました。
それがちょうどヒットの日。
ダンナさんの仕事も不安定で、わたしもやっと働きだしたのに、今妊娠したら困る!
その頃たまたま、妊娠しないように何時間以内に薬を飲む方法があるという話を職場で聞いていたので、すぐに産婦人科に行って薬をもらいました。
妊娠もせず、わたしの子どもは男の子が2人です。
その後離婚し、しばらくして次の人と出会ったら「子どもが欲しいなぁって思います」って言われ…
また妊娠出産かぁ。。と思いつつ、こんなに好きな人との子なら、どんなに可愛いんだろう?って思いました。
当時36歳でしたが、チャンスがあるのならまた産んでみよう!と思いました。
しかし彼には彼女がいて、その人と何とかなるのなら、今の彼女とのことが終わるまで待とうって思ったんです。
というのも、前のダンナさんのときも彼女がいて、彼女さんを傷つけてしまったという経験があったからなのです。
いつか彼との子(ほのか)を産むことを考えていたのですが、しばらくして生理が不安定になりました。
病院で診てもらうと、「排卵していません。さらにがんの疑いもあります」って言われて「がーーーん」
どうして、こんなことになるん⁈
何にしても、身体は治さなくてはならないので、副作用のある薬は飲まないで、食事療法と女性性を見直すことに向き合いました。
その間、彼には連絡しないで、ひたすらに向き合っていました。
生理も順調に戻って、カフェを始めた頃には4年くらい経っていました。
そこで彼との再会を果たすのですが、彼は当時の彼女と結婚してしまっていたんです。
その後、いろいろやり取りがあって、妹さんやお母さんから、彼の奥さんは子どもが嫌いで作らないんだって聞きました。
それでわたしに「子ども欲しい」って言ってきたんだなぁ…って分かりました。
それはもう、出会ってから10年が経っていました。
彼の彼女は奥さんとなり、わたしも子どもを生むタイムリミットもあるしで、キリをつけました。
なので、ほのかを生むことは諦めました。
あの時、前のダンナさんとの3人目を受け入れていたら、ほのかは生まれていたのかもしれない。
けれど、わたしの子どもたちが生む子が、ほのかなのかもしれないなぁ…なんて考えていました。
この度、次男が入籍して、不妊治療の末に妊娠の報告がありました。
そのタイミングでわたしも妊娠したかも…な身体の変化がありました。
わたしももう50歳だし、子どもは望んでいません。
もしかして妊娠⁈って思ったときに、ほのかに、わたしのところに来るのは諦めるように言ったら、次男のところが妊娠しました。
女の子なら、それが“ほのか”なのかも…って思ってたけど男の子だって。
あー、ほのかはどこに行ってしまったんだろう?笑
別に会えなくてもいいんだけど、時々シンクロのように「ほのか」が出てきてアピールするから気になるんですよね。
こういう体験した人、いますか?